塾長ブログ@ヒーローズ松本沢村校

個別指導学院ヒーローズ松本沢村校の塾長ブログです

大人の役割

こんなことを書くと学校の先生からの視線が冷たくなりそうですが・・・

すべての先生方というわけではありませんので、書かせていただきます。

 

 12月に入ってから三者懇談が行われていました。

ほとんどの中学校は先週で終わったかと思いますが、3年生にとっては受験校を決める面談の一つでもあり、先生の一言一言が気になります。

 

 

そんな中で、とある生徒さんが志望校変更を提案されました。

確かに、現状ではちょっと厳しいかなという点数で、内申的にもギリギリくらいです。

入試までの3ヶ月であと20点(5教科)くらい上げれば・・・という感じです。

 

私は、さすがに今すぐGOサインは出せませんが、併願校も考えており、願書提出締め切り直前までは決定しなくても良いかなと考えアドバイスをさせていただきました。

 

ところが、既に学校の先生からはこのように言われたそうです。

 

「〇〇さんの性格上、併願の結果を見てから公立高校の受験校を決めるというギリギリのスケジュールだと、気持ち的に余裕がなくなって受験の時に実力が発揮できないと思う。私立の◇◇高校の専願であれば確実に合格するので、そこにした方が良いのではないか。」

と。

 

◇◇高校は素晴らしい高校で、本当に本人が望むのであればまったく問題はありません。

ただ、あくまで第一志望校があるわけです。ましてや、併願でほぼ確実に合格する高校があるわけです。その高校にも興味がある生徒さんなんです。

 

なぜ、これまで一言も行きたいと言わなかった高校に、「専願なら受かるから」という理由だけで行けというのでしょうか?

合格すればそれでいいということでしょうか?

 

さらに、「ギリギリだと気持ち的に余裕がなくなるから・・・」って、その焦りとか悩みを、知識や経験で解消していくのが周りの大人の役割なのではないでしょうか?

 

 

私は、さすがに無謀なチャレンジをしろとは言いません。

むしろ、併願で合格していても、本当に厳しいと思ったら受験校は変更するよう伝えてきました。

しかし、挑戦する価値が十分あるのに「今確実に受かるから」という理由だけで進路変更をさせるようなことはしてきませんでした。

 

教え子の悲しむ姿は見たくない。全員確実に合格させてあげたい。これは、学校の先生も塾の先生も同じです。

ただ、可能性が十分あるものを止めるというのは・・・

可能性が80%の勝負よりも、勝負を避けて100%の道を進ませようとしているんでしょうが、それは本当に正しいことなのでしょうか?

 

私の考えが絶対に正しいとは言えないのかもしれません。

最終的には生徒さん本人やそのご家族が決めることにはなります。

 

結論から言うと、その生徒さんは私の考えに賛同してくれたようで、がむしゃらに受験まで努力をし続けると話してくれました。

 

 

お子さんの進路に関わる仕事というのは、本当に本当に責任の重い仕事です。しかし、だからこそ生徒さんの進路を真剣に考えて話をしているつもりです。

高校合格はもちろんですが、その先のことも一緒に悩み考えながら、時には保護者の皆さまと意見が食い違うこともありますが、そうやって多方向から考えることで「あの時の選択は間違っていなかった」と思ってもらえるのだと信じています。

 

今日も進路相談があります。

生徒さんの将来のため、ということは、大げさかもしれませんが、日本の未来に関わることだと思うんです。

その責任をしっかり感じながら話をしたいと思います。