とある会社の営業の方と話をしました。
以前から頼んであった資料を持ってきてくれたのですが、それは確か3月下旬に頼んだものだったかと思います。
その後、4月に電話、メールをし、それでも音沙汰がないので、もしかしたら退職されたかと思い、その営業マンの上司に電話をしました。
「絶賛営業中」とのことで、すぐ連絡させますと。
それから2週間ほど、やはり連絡がなく、本日、突然教室にやってきました。
「一度ポストに資料を入れておいたんですが、わかりませんでしたか?」
まさかの一言でした。
もちろん、そんなものは入っていませんし、そもそも、一度も連絡がなかったことに対するコメントはないのでしょうか?
もし本当にポストに投函したとして、電話でもメールでも「入れておきました」の一言はないのでしょうか?
うちの社員さんとその話をした時、宿題の話になりました。
同じだなと。
「宿題、やったんですが家に置いて来ちゃったんです。」
「やったんだけどノートがどこかいっちゃって。」
もしかしたら、こうやって育っていくと、今日の営業マンのようになってしまうのかなと。
「ポストに入れておいたんですが」
が通用すると思うことが不思議なんですよね。
例えば今回のやり取りからすると、まずは
「連絡できなくてすみません。先日近くを通ったものですから、取り急ぎ資料だけ入れておいたんですが、わかりました?」
「え?なかったですか?確かに入れたんですが・・・。では水曜日の午前中に改めてお持ちしたいのですが、ご都合いかがですか?」
せめてこれくらいの嘘はついてほしいかなと。
いや、それでも十分バレバレですよ。でも、電話もメールもなかったんですから、まずは一本連絡してから嘘をつかないと。
大人をそんなに簡単にだませるものではありませんよね?
私は、生徒さんに、「宿題を忘れたり遅刻したときに、どうせならおもしろい言い訳を言ってみて」とよく話します。
これ、頭の体操にも本当にいいんです!
「ノートにちゃんとやったんですが、飼っているヤギに食べれちゃいました。」
「ルーズリーフにやってリビングに置いておいたんですが、お母さんが天ぷら揚げるとき新聞がなかったからといって使われちゃいました。」
とか?
遅刻の理由なら、私の世代の方はわかるでしょうか?「ウィッキーさんにつかまりました。」とか。
高校3年生で、ゴールデンウイーク中の課題をやってこなかった生徒さんがいました。
理由は、「ゴールデンウイーク中にやらなければという認識がなかった。」とのこと。でも、プリント1枚1枚に、やるべき日付を入れてあるんです。
正直、やりすぎだと思います。高校3年生にもなれば、やるべきことを自分で計画を立てて実行するという力が欲しいです。
でも、それができないという生徒さんだったので、今回はそうしました。それでもそんな理由です。
「勉強だけじゃない」
よく言いますし、私も同感です。
でも、勉強というのは、その中に多くの要素が詰まっています。
勉強だけじゃないというのは、「学力だけじゃない」「学力があればそれでいいわけではない」という意味で使われているものであり、勉強から得られることは、社会に出てから役に立つことが本当にたくさんあると思っています。
「思考力・判断力・表現力」
というキーワードの元、入試改革が行われています。細かいところを見ると賛否はありますが、その方向性は間違っていないと思います。
そんな話も、5月26日の入試説明会でさせていただきます。
自ら考える力。他人のことを考える力、
いろんな力を、いろんか経験から身につけてください。その一つが、勉強です。
さあ、一緒にがんばりましょう!!!