10月最後の日ですね。
今年もあと2ヶ月です。
さて、今日のお話は「点と線」です。
そりゃ、点と点を結べば線になりますよね。当たり前の話なんですが^^;
11月に入ると、中学生は2学期の期末テストがありますね。
例えば2年生の数学。多くの中学校で、一次関数がテスト範囲に入り、今回は関数の利用もテスト範囲です。
この「一次関数の利用」の中には多くの問題がありますが、例えばある問題を解くためには、
・グラフの式や交点を求める
・連立方程式を解くことができる
・三角形の面積を求めることができる
などの、本当に基本的な知識が必要なものがあります。
塾では、生徒さんの個々の力を把握し、「応用問題を解くために何が必要か」を判断して授業を行なっています。
ところが、以前こんなお母様がいらっしゃいました。
「簡単な問題は解けるので、せっかくお金を払っているのだから、もっと難しい問題を解かせてください。」
保護者の方のみならず、生徒さん自身にも、「もっと応用問題を解けるようになりたいので、もう少し難しいことをやりたい」という考えの人はいます。その意識は確かに素晴らしことですが。
前述の生徒さんがどうなったかは、正直言わなくてもわかると思うのであえて書きませんが、この考え方の何が問題か、ということを今日はお伝えしたいんです。
基本の活用が応用であることは、以前にも書きましたし、それ自体は皆さんわかっているんです。
でも、連立方程式をしっかり理解することと、一次関数の利用問題が密接な関係にあることを理解していないので、「何をやっているんだ」という考えになってしまうんですね。
つまり、「今やっていること」と「解きたい問題を解けるようになる」ことが、つながっていないんです。
座標を求める
連立方程式を解く
三角形の面積を求める
というそれぞれの点が、
テストによく出される一次関数のちょっとした利用問題と結びついていることに繋がらない。
つまり、
自分は今、「何のために何をやっているのか」ということがわからない。
こういう生徒さんは、伸びません。
これは、塾の責任でもあると思うんですが、これをするとどうなるのかということを可視化してあげることで、モチベーションも理解度も上がると思うんです。
「この運動をすると上腕二頭筋を鍛えることができます」みたいなことですね^^;
点を提供するだけでは、ただ単にやらされているだけで、結果にはつながりません。
点を提供し、さらなる点を見せ、それがどうつながっていくのかを理解してもらうことが、成績アップのカギではないでしょうか?
朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。
体調に気をつけながら、次のテスト、一緒にがんばりましょう!!