塾長ブログ@ヒーローズ松本沢村校

個別指導学院ヒーローズ松本沢村校の塾長ブログです

前回の続き

朝の冷え込みがだんだん本格的になってきましたね。

 

さて、

「応用問題は基本の活用だって言うけれど、じゃあ基本の活用って何?」

の後半です。

 

前半から読んでいただきたいので、まだの方はこちらで→前回のブログ(前半)

 

 今日は、ヒーローズ松本沢村校での解説から入ります。

 

まず、長机から考えましょう。

受付用に4台、本部用と来賓用は同じ数とありますね。同じ数とあるけれど何台かはわからないので、x台としましょう。

本部が10台なら来賓用も10台、20台なら20台、だったら、本部用がx台なら来賓用は・・・x台ですね。

ということで、長机は、4台(受付用)+x台(本部用)+x台(来賓用)で、

4+x+x、つまり2x+4となります。

 

次に椅子にいきましょう。

受付用と本部用の長机には、1台につき椅子が3脚です。

受付用の机は4台で、1台に3脚ずつなので12台だとわかります。本部用の机はx台ですから、そこに3をかけると本部用の椅子が3xとわかります。

来賓用は、長机がx台で、椅子は1台につき2脚なので、2x台となりますね。

ということで、椅子は、12+3x+2x、つまり5x+12とわかりましたね。

 

さて、ここからどうしましょう?

 

問題文を見ると、あとわかっているのは、実行委員の人数ですね。

 

長机を運んだ1、2年生+椅子を運んだ3年生=74人

 

という式を作ればよさそうです。

では、考えてみましょう。

 

長机は、2人で1台運んでいます。

ということは、長机2台なら4人、3台なら6人、5台なら10人、10台なら20人と予想を立てることができます。

先ほど求めた長机の数は、(2x+4)台ですから、そこに2をかければ人数が出ますね。

 

そう、1、2年生の生徒数は、2(2x+4)になるわけです。

 

同様に椅子も考えましょう。

椅子は、1人で4脚です。

ということは、2人で8脚、3人で12脚・・・。

では、40脚だとしたら何人必要なんでしょう?

 

今度は、椅子の数を4で割れば良さそうですね。

先ほど出した椅子の数は(5x+12)脚ですから、(5x+12)÷4で3年生の数になります。

 

長机を運んだ生徒 2(2x+4)

椅子を運んだ生徒 (5x+12)÷4

全部で74人 → 2(2x+4)+(5x+12)=74

 

これを解いて、x=12となり、長机28台、椅子72脚という答えに結びつくわけですね。

 

いかがですか?

もちろん、誰もがこのことに気づくわけではありません。ただ、問題集の解答よりはわかりやすいのではないかと思うんです。

 

問題自体は、決して基本問題ではありません。

ただ、使うのは1年生の方程式です。わからないものをxとする。わかっている情報を引き出す。すぐに式が作れなくても、まずは適当な数字を当てはめてそこから考えて見る。

 

そう、これが基本の活用です。

 

これができるようになるには、単に問題を解いて答え合わせをして次に進む、というやり方では身につきません。

「なぜこの答えなのか?」

「なぜこの答えではダメなのか?」

「他にどんな考え方があるのか?」

など、常に考えて確認しながら勉強して欲しいんです。

 

私たちは、そんな勉強方法を大切にしています。

 

 

さてさて、長くなりましたが、言いたいことは簡単です。

ただやるのではなく、結果を出すために工夫して勉強しましょう。

そしてそれを伝えることができるのが、ヒーローズ松本沢村校の特徴の一つなんです^^

 

ということで、お問い合わせはお気軽に^^

0263-31-3230