ブログタイトルを考えていたら、
大黒摩季さんの「別れましょう私から消えましょうあなたから」やB'zの「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」という長いタイトルの歌が頭に浮かんでしまいました^^; 世代がわかりますね(笑)
ということで、今日のブログは
「応用問題は基本の活用だって言うけれど、じゃあ基本の活用って何?」
です。
タイトルも長いですが、中身もだいぶ長くなる予定ですので、お時間のあるときに読んでください。
ヒーローズ松本沢村校では、10月から翌年3月まで、毎週土曜日に「中3生実践対策講座」というものを行なっています。
5教科の受験対策を様々な形で行うのですが、その中の一つに、数学の少し難度の高い問題を解く講座があります。
先週は方程式の利用問題だったのですが、その中で、静岡県の入試問題が出てきました。
ある中学校では、体育大会のため、実行委員の生徒74人が、倉庫から長机と椅子を運動場に運び出し、受付用、本部用、来賓用として設置することになった。1、2年生の実行委員が長机を2人で1台ずつ、3年生の実行委員が椅子を1人4脚ずつ運び出した。運び出した後、長机を、受付用として4台設置した。次に、椅子を、受付用と本部用の長机1台につき3脚ずつ、来賓用の長机1台につき2脚ずつ設置したところ、運び出した長机と椅子をちょうど全部使うことができた。
このとき、運び出した長机は全部で何台あったか。また、運び出した椅子は全部で何脚あったか。(静岡県入試問題)
さて、まずは考えてみてください。
いかがですか?
解けた方、どんな解き方をしましたか?
この問題、何年生で解けるようになるのでしょうか?
まずは、この問題が載っていた問題集の解答をご覧ください。
※(xは、「かける」ではなく「エックス」です)
1年生と2年生は合わせて2x人、3年生はy人、本部用と来賓用の長机はz台とする。
(苦手な方、もうこの時点で、「はあ?」という感じですよね?)
2x+y=74・・・①
4+2z=x ・・・②
12+3z+2z=4y・・・③
②を①に代入して、8+4z+y=74
y+4z=66・・・④
③より、12+5z=4・・・⑤
④、⑤を解いて、y=18、z=12
②より、x=4+24=28
よって、長机は28台、椅子は72脚
わかりますか?
解答を作成してくれた方には申し訳ないですが、数学が得意な生徒さん以外は、ちょっとわかりにくいですよね?
そして、そもそもですが、xyzと3つの文字が出てくるパターンの連立方程式は、長野県のほとんどの中学では、授業でしっかりとは取り扱いません。教科書のうしろにある「発展的内容」の中で扱っているだけです。
さてここで、今日のタイトルからは少し離れますが、独学と通塾(あるいは家庭教師など)との「差」について少し触れます。
独学がダメなわけではありません。ただ、例えば成績中位層の生徒さんで、「基本はできているけど応用が・・・」と悩んでいたとします。
そんな生徒さんが、がんばって応用問題に取り組もうと、今回の問題集を進め、今回のこの静岡県の問題、解説に当たったとしましょう。
おそらく、わからないか、わかってもなんとなくだと思うんです。
でも本人は、難しい問題を解いてなんとなくわかったという満足感を得るんですね。
これが、「伸び悩み」の要因の一つとも言えるわけです。
そう、「やったのにできない」ということになるわけです。
しかし、例えば先週の土曜日にヒーローズ松本沢村校で扱った際には、連立方程式だけではなく、一次方程式を使っての解き方も伝えました。
そう、連立を扱う中学2年生出なく、実は中学1年生でも解くことができる問題なんです!
冒頭で、長文になることはお伝えしましたが、本当に長くなってきましたので、2部構成にしましょう^^;
と言うことで、続きは次回のブログで^^