先日行われたある中学校のテストで、当塾の生徒さんが英語で100点を取ってきました!!
その事実もさることながら、見直しをして自分の間違いに気づき、直した結果の満点ということで、うれしそうに報告してくれました^^
99点と100点、たった1点ではありますが、やはり違いますよね。
そんなことから、今日はこの1点の重みについて。
突然ですが、みなさんは、東京大学に合格するために、何点必要か知っていますか?
また、毎年東大に合格している生徒さんの中で、一番点数の低い生徒さんは何点くらいでしょうか?
ここで、東京大学文科三類を例に、過去3年間の合格者最低点を見てみましょう。
2015年 310.7333点
2016年 343.9889点
2017年 343.6111点
※満点は550点です。
次に、信州大学経法学部応用経済学科の2年分。
2016年 697.8点
2017年 725.5点
※満点は1100点です。
ここから何が見えるでしょうか?
見えてくることは一つではないかもしれませんが、今回のテーマ「1点の重み」に関してお伝えしたいことは、東京大学の合格者最低点は、小数第四位まで出されているということです。信州大学の小数第一位とは大きく異なります。
なぜでしょうか?
同じ国立大学でも、センター試験と二次試験の科目や配点が異なります。
信州大学経法学部の場合は、センター試験900点と二次試験200点の計1100点で合否を決定します。
一方の東京大学は、センター試験900点を110点に換算し、二次試験440点を合わせた550点満点で決まるんです。
信州大学の場合は、センターで8割取れば720点ですから、その時点で合格の可能性が非常に高いことがわかりますよね?合格者最低点が700点前後なわけですから。
ところが、東京大学の場合そうはいきません。センターで満点を取っても、900点が110点になるわけですから。
ここで!!
そう、900点が110点になるということは、110÷900=0.12222222…で、1点が約0.12点になるということです。ですから、東京大学の合格者最低点は、単に細かく数字を表しているのではなく、小数第四位まで出す意味があるということなんです。
2017年の343.6111点は、裏を返せば、343.6110点では合格できなかったということです。1点の重みどころか、0.0001点の重みなんです。
実際に、あと3.0018点足りなかった、という生徒さんの話を聞いたことがあるのですが、3点でも4点でもなく、3.0018点なんですよね。
漢字を間違えた
計算は合ってたけど符号つけ忘れた
スペルを間違えた
多くの生徒さんが、「ケアレスミスだから」と簡単な一言で片付けようとします。
しかし、受験はシビアです。
「しょうがないなぁ、今回はおまけだぞ」
はあり得ません。
1点で人生が変わる。
本気でそう思える人だけが、次のテストで、そして受験で結果を出すことができるのではないでしょうか?
いよいよゴールデンウィークです。
休校するので偉そうなことを言うと怒られそうですが、気を緩めずに、有意義な休みにしましょう!