朝晩の寒さが急に厳しくなりましたね。
体調管理、お気をつけください。
さて、今日は教材について話します。
先日ある中学生が、自分で使っているという教材を持ってきて「どう使えばいいか」という相談をしてくれました。
アドバイスをしようかとその教材を見ると、かなりの難問がズラリと!!
その生徒さんは上位校を目指していますが、現状はまだまだ厳しいところにいます。
これは、生徒さんだけでなく保護者の方にも本当に多いのですが
「上位校=難問」
という考えは、本当に本当に危険です。
当たり前のことですが、野球を始めたばかり、あるいはまだまだレギュラーにはなれない子どもが、
「ホームランを打つためにはどんなバットを使えばいいか」
「ノーヒットノーラン達成のためにはどんな球種を覚えればいいか」
と質問しているのと同じです。
いや・・・例えがよくないかもしれませんが^^;
まずは基本的な体力づくり。そして筋力トレーニングや基本的な動作の習得。
キャッチボール、素振りなどを日々継続的に行うことなど、野球部出身ではない私でも、なんとなくわかりそうなことです。
もちろん勉強も同じです。
上位校に行きたい、あるいは行かせたいという気持ちだけが先行し、現状分析もせずにただただ難問を解かせても結果はついてきません。
その難問を解くためには、例えば数学であれば基本的な計算力、そしてその計算を利用したちょっとした利用問題などを解きながら、「考え方」を身につけていくことが優先です。
そして、
「以前の問題ではこれをXと置いたら解けた。じゃあこの問題ではこうしてみよう。」
という考えができるようになり、そこで初めて難問を解く意味が生まれるわけです。
そもそも論として、正答率が数パーセントしかないような問題は、初めから解く必要もありませんが・・・。
自分で教材を選ぶケース
保護者の方が選ぶケース
どちらもありますが、中学生用の「市販教材」は、よほど慎重に選ばないと本人に合ったものは見つかりません。
それは、大学受験とは異なり、各都道府県で入試方式や出題傾向が異なるからです。
「長野県用」と書かれたものでも、中身は単なるコピペであり、表紙だけを変えている教材も多くあります。正直、訴えたいレベルです!
中学生の内容については、他県では出ても長野県では出題されない問題もあります。逆に、長野県独特の問題もあります。
それらを解くためにはどうしたらいいのか?どんな考え方が必要なのか?
それを知っているのは、市販の教材会社ではなく、学校の先生や塾の先生、あるいは各都道府県の入試を研究している塾用の教材会社ではないでしょうか?
※一部市販教材でもいいものはありますが・・・。
だから教材を売ろう!などという気は一切ありません。
ただ、余計なお金を使い、今やるべきではない問題を解き、どんどん苦手意識が増えていくことだけは避けてもらいたいと思っています。
だからこそ、塾ではテストの結果だけでなく、答案用紙も提出してもらい、「どんな間違え方をしているのか」を確認させてもらっているんです。
どうしても何か教材が必要ということであれば、塾生でなくても、ぜひ一度ご相談ください。
しっかり分析してアドバイスさせていただきます。