何の数字?
と思われるでしょうが、テストの点数です。
ある生徒さんの数学のテストなのですが、まさに私たちが目指している形なので、どうしてもここで紹介させていただきたいと思いまして。
私は、この業界のはそこそこ長く身を置かせてもらっています。
これまで、本当にいろんな生徒さん、保護者の方とお会いしてきました。
その中で、
「塾に通うとすぐに成績が上がる」
「一度上がった成績は下がらない」
と思われている保護者の方、意外と多いんです。
何度かブログで書いたことがあるかと思いますが、私たちは「学習塾」であり「魔法使い」ではありません。
成績が下がらない・・・ということは、いつかは毎回満点になるということ。それはちょっと難しいですね^^;
まあ、塾に通っても通わなくても、勉強をし続けて結果を出すというのは、まさにこの生徒さんのようなことだと思うんです。
①30点
ある程度の計算はできるが完璧ではない
少し文章が入るとお手上げ状態
こんな状態で入塾されました。
②40点
これまで勉強してこなかったので、今までよりも解く問題数が増え、計算での間違いが少なくなる
それ以外は状況変わらず
点数が上がり喜んでいました。
ただ、やっていなかったものをやるようになったので、ある意味当然の結果です。
③30点
間違いは少なくなったものの、まだ多少計算での失点がある
テスト範囲にもよるが、苦手な分野が多いため、問題によってはまったく歯が立たない
ここで「塾に通ったのに」と思うかどうかは大きな岐路だと思います。
生徒さん本人も、ここであきらめずにやり続けられるかどうかですね。
④70点
計算を含む、いわゆる問1問題で得点できるようになる
文章題や関数の問題など、応用はまだ手がつかないが、大問の(1)だけは正解できるようになる
ここで一気に今までの努力が実を結びます。
結果が出るまで数ヶ月かかると言われるのは、こういうことだと思うんです。
⑤75点
4回目と同様。前回の点数がまぐれではなかったことが証明される。
これで「安定期」に入るわけです。
基本問題はしっかり得点できるようになり、応用の一部も確実に得点できるようになります。
ここから80点、90点を取るようになるまでがさらに一苦労で、全員が実現できることではないかもしれません。
ただ、平均点に届かない生徒さんが平均点を超える、というのは、決して難しいことではありません。
塾というのは、別に世の中になくてはならないものではありません。
いや、むしろなくて済むならその方がいいものなのかもしれません。
ただ、使っていただけるのであれば、あとは塾それぞれの考え方などを把握したうえで、生徒さんがたらい回しにならないような検討をお願いしたいと思います。
つい先日も、中学3年生のお母様からお問合せをいただきました。
他の塾に通っているが、前回のテストで大きく点数を下げてしまったので、どこかいい塾がないかと探している。
とのことでした。
中3のこの時期に転塾するというのは、生徒さんにとって非常に大きなリスクを伴います。
1回のテストだけで判断するのか、長い目で見るのか。
高校受験が目前で焦る気持ちは十分わかります。
ただ、そもそも高校合格だけがゴールでしょうか?
今の塾は、本当にやっていることが間違っているのでしょうか?
お問合せいただいた方には申し訳ありませんが、高校受験生は満席ということもあり、お断りさせていただきました。そして、今の塾のやり方を聞き、生徒さんに合うであろうやり方を伝え、納得していただいたようです。
スポーツでも勉強でも、結局「努力」と「継続」なんだと思うんです。
結果が出ないことはありません。ただしそれは、「一生懸命やり続ける」という条件がつきます。
受験生の皆さん!また、そうでない皆さんも、受験までに残された時間はわずかです。
限られた時間の中で最大限の結果を出すために、腐らずあきらめず、自分も他人も信じてやり続けましょう!!