塾長ブログ@ヒーローズ松本沢村校

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その進路の決め方、大丈夫?

高校生が進路の相談に来ました。

なかなか希望する進路が決まらず悩んでいたら、学校の先生に「お前は数学が得意だから経済学部に行けばいい」と言われたと。

いやいや、その進路指導はさすがにちょっと・・・
ある公立高校の先生なのですが、正直、そんな理由で将来を決めるのはあまりに短絡的ですし、あまりに適当なアドバイスではないでしょうか?


確かに、数学は使います。
ただ、「経済=数学」ではありませんし、そもそも、数学が得意という理由だけで経済学部に通ったとして、その先のことはどう考えているのでしょうか?

私たちも、受験科目などのアドバイスはします。
例えば同じ経済学部でも、数ⅠAのみで受験できるのか、ⅡBまで必要なのか。あるいは、看護師になりたいという生徒さんに、理科は基礎科目のみでいいのか、発展が必要なのか。
行きたい大学があったとしても、合格のみを考えたらこちらの大学の方がいいのでは?と話すこともあります。
でもそれは、しっかり本人にも考えてもらいますし、必要に応じてじっくり何度も話したりします。

例えばこんなケースもあります。
どうしても医学部(医学科)に進みたい、医者になりたい、という生徒さんがいたとしましょう。
でも、医学部に行くためにほとんどの大学で必要な数Ⅲが本当に苦手だったらどうしましょうか?

とりあえず「医学部合格」だけを目指すのであれば、数Ⅲが受験科目にない大学だってあるんです。
どうしても医者になりたいのであれば、そういう選択肢を与えてあげるのは、進路指導をする立場として必要なことだと思っています。


今回のような、やりたいことが具体的に決まっていないというケースの場合は、アドバイスをする側の考え方で生徒さんの人生の大きな選択に必要以上の影響を与えてしまう可能性もあります。

高校生が、世の中のすべての職業について知っているわけではありません。いや、大人だってすべての職業は知りません。
それなのに、たった一つの教科だけを見て進学先を決めかねない今回のアドバイスは、非常に危険なものだと思うんです。

正解はないのかもしれない。でも、正解だと思ってもらえるような選択肢を与えてあげるのが私たちの仕事だと思っています。

進路で悩んでいる生徒さん、ぜひご相談ください。