日々オンライン授業を進めていると、画面の向こう側に保護者の方の存在を確認することが多々あります。
多少緊張することもありますが、普段見ていただくことがない私たちの教え方を見ていただくことはとても大切だと思いますし、また、授業中のお子さんの真剣な表情を見ていただくいことも、保護者の方には良い刺激になるのではないかと思います。
そんな中で、ちょっと気になる保護者の方がいます。
例えば、こちらが何かを質問すると、となりから声が聞こえ、生徒さんがその通りに答えるという状況。
また、生徒さんが考えているときにとなりから手が伸びてきて、なにやら教えているような状況。
最初の事例などは、懐かしの「船場吉兆」を思い出します(笑)
若い子は知らないか・・・^^;
偉そうなことを言わせていただくと、学習塾というのは、それぞれに考えがあり、あえて教えない時間というのもあるんです。
また、生徒さんに質問をした際に、それに対してどのように応えるのかを確認することで、今後の指導が変わることだってあるんです。
「この子はおとなしいんで」
「この子は私がアドバイスしないと答えられないんです」
こんな言葉を耳にすることもあります。
言わせていただきますが、じゃあ将来はどのように生きていくのでしょうか?
自分で考える
自分で判断する
自分で失敗し、自分で修正し、自分で成功へ導く
学校や塾は、それらがきちんとできるようになるためのサポートの場です。
一方で、今その保護者の方がされているのは、サポートではありません。成長の「邪魔」にさえなるのです。
冒頭で「お子さんの真剣な表情を見ていただくのもいいのでは」と書きました。
実際にオンライン授業を進めていると、
「あんなにしっかり話すなんて思いませんでした」
「普段家で勉強しているときとは全然違う集中力でした」
「ちゃんと敬語使えるんですね」
「嫌々勉強していると思ったら楽しそうに質問していました」
など、生徒さんの意外な顔を見たというご意見を多くいただきます。
そうなんです!
私が常に話している、「他人だからこそできること」がここにはあるんです。
もちろん、ご家庭でしかできないことも多々あります。
しかし、第三者の私たちだからこそできること、引き出せるものがあると信じています。
お子さんに関わるのは当然ながら素晴らしいことだと思いますし、それだけ心配しているということでしょう。
そして、それが間違っているとは思いません。
ただ、塾の人間だって生徒さんのことを考えてカリキュラムを作成しているわけで、任せていただくべきことはこちらに任せていただきたいですね。
オンライン授業で普段見えなかったことが見え、これはこれでいい経験です。
ヒーローズ松本沢村校では、今後はオンラインクラスも設けて遠方の生徒さんや不登校の生徒さんのサポートを積極的に行います。
その際にも、今日のブログのようなことをしっかりお伝えさせていただき、ご家庭と塾とで何ができるのかを話し合いながらサポートしていきたいと思います。
緊急事態宣言が解除されました。
だからといってすぐには教室を開けませんが、今月最終週か6月1日から通常通りの授業ができればなぁ・・・と思っています。